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写真展 「ST KILDA」

英国の最も西のはてにある、絶海の孤島「セント・キルダ」を紹介する大規模な写真展が日本で初めて開催されます。この島は群島全体が英国で唯一のユネスコ世界複合遺産(自然遺産、文化遺産の両方)に登録されており、世界的に大変貴重な保護遺産です。以前ここには僅かな人々が暮らしていましたが、1930年に最後の島民36人が島を捨てスコットランド本土へ避難し無人島となりました。その原因となったのは、観光客と疫病という文明社会の干渉によるものでした。この古来より続いた小さな島の暮らしを壊してしまった悲劇の物語は英国では広く知られていますが、日本ではほとんど知られていません。本展では写真家の加藤秀氏(日英協会会員)が全島避難から90年を経た現在のセント・キルダを撮影した貴重な写真作品の中から、およそ30点を展示します。詳細はウェブサイトをご覧ください。
会 期: 3月16日(水)から4月4日(月)
場 所: 富士フイルムイメージングプラザ東京ギャラリー

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