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日英協会賞

日英協会賞は協会の設立100周年を記念して2008年に創設され、毎年日英間交流に貢献された個人や団体の中から今まで陽の目を見ない活動を地道に行なってこられた方々を表彰するものです。
今年度の日英協会賞は大和日英基金東京事務局(日本)とリチャード・ハルバーシュタット氏(英国)に授賞が決まり、11月28日に開催された年次晩餐会の会場にて、彬子女王殿下より記念のシルバープレイトが授与されました。
大和日英基金東京事務局
大和日英基金(The Daiwa Anglo-Japanese Foundation)は1988年、大和證券株式会社(当時)の寄付により、英国の非営利団体(チャリティ)として設立された。英国と日本の相互理解の促進を目的として日英関係への貢献に意欲的な個人・団体のプロジェクトに助成金を贈呈したり、英国の大学卒業者を対象として日本と日本語を研究する奨学金を授与するなど、様々な活動を展開している。特に東京事務局では日本に滞在する奨学生「大和スコラー」のサポートを30年近くにわたって行い、それによりのべ200名近い英国人の大和スコラーが日本語を習得し、研修終了後には日本や英国において様々な専門分野で活躍している。

リチャード・ハルバーシュタット氏 
英国レディング出身。ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)日本語学科卒業、レディング大学文学部で修士号取得。1993年より宮城県石巻市在住。2011年3月11日、勤務先の石巻専修大学の研究室で被災。学内、市内での避難生活の中、福島原発事故の影響も懸念され退避・帰国を勧められるが、石巻にとどまって地元市民の立場で復旧・復興に寄り添ってきた。2015年3月には石巻の被災・復興状況を伝える「石巻市復興まちづくり情報交流館中央館」の館長に就任。日英バイリンガルの語り部として被災地の今を発信している。

それぞれの日英関係への貢献により、今年度の日英協会賞が贈られました。おめでとうございます。

大和日英基金東京事務局長 横井正道氏(右)
リチャード・ハルバーシュタット氏(左)